毎日かかさず食卓にある真っ白な美味しいご飯。
『いったいどうやってお米は作られるのかな?』
そんな疑問に答えます。
我が家の美味しいお米作りの1年間について簡単に記載しました。
お米の種類、品種もたくさんあります。
我が家では、2022度生産した品種は、定番のコシヒカリとそして飼料米としてチヨニシキをつくりました。
飼料米とは、家畜(豚など)のえさ用のお米です。
品種が違えば、味も違うのももちろん、土地や気候に合った品種、好みの美味しいのが作りたいのか、気候変動や虫などに強いものにするのかなど、品種によりそれぞれの特性があります。
育て方、肥料、田植え時期、刈り取り時期なども変わります。
今回は、品種関わらず行う作業を記載します。
米作りの流れ
美味しいお米を作るためには、苗だけではなく、土壌作りや水管理も重要です。
米作り:土壌づくり(秋~春)
耕起(秋起こし、春起こし)
秋の収穫後から3回程度トラクターで耕します。
刈り取りで粉砕したわらを排出して敷き詰めていますので、2番穂も刈り取り秋起こしをします。
(2番穂とは、稲刈り後の刈り取ったところから穂が生えてきます)
ちょっと深めに酸素を取り込むように、稲わらも堆肥として腐熟させます。
下に沈んだ肥料を掻きまわします。
くろかけ(畔ぬり)
田んぼの周りを土を塗り付けて、割れ目や穴を塞ぎ、防水加工します。
一昨年までは、頼んでやってもらってましたが、昨年からは主人が機械のアタッチメントを購入、我が家でできるようになりました。
施肥
田植え作業の前に肥料をまきます。
主に、窒素、リン酸、カリなどをまきます。
水入れ
田んぼに水を入れます。
しろかき・本しろかき
田植えできるように平らにします。高低差がなるべく出ないように平らにします。水を入れたときに深いところ浅いところがないように行います。
米作り:苗の準備(秋に種を取り・4月5月で苗を育てます)
土壌作りと並行しながら苗の準備をしていきます。
苗の作り方:種をとり→保管→野毛採り・選種 → 消毒 ・ 浸種 → 催芽→種まき→芽出し機→苗のハウス生育
種取・保管
刈り取ったもみを種として保管用に乾燥袋に詰めします。
のげとり
もみに野毛というひげがあり、切り取ります。
消毒・浸種・催芽
もみに病原菌などがついている恐れがあるため消毒液に種もみを浸し催芽させます。
もみを乾かして網に入れ、種まきに備えます。
種まき
苗箱に種をまきます。我が家では、種まき機を使用します。
ベルトコンベアで苗箱の移動により土、水、種、土と入ります。
種まきをした苗箱を芽出し機に入れます。
芽出し機
種まき後、芽出し機重ねて入れ、発芽させます。
温度管理湿度管理を行い3~5日程度いれます。
ハウスで苗生育
芽出し機からハウスに移動し田植えまで苗として成長させます。
毎日の水まき温度湿度管理を行います。
苗が焼けてしまったり(一部枯れてしまう)、菌が繁殖してしまったりすることがあるため注意が必要です。
ビニールハウスのビニール張替をしたばかりは、透過度も高いせいか苗を枯らしてしまうのに要注意です。
田植え
ハウスから苗箱を田んぼに持っていき、田植え機に苗がなくなると補充します。
私は、この丘回りという仕事をします。水をたっぷりまいた苗箱は、結構重量があり、運ぶのも重労働です。
田植え後は、日々、水管理・追肥・除草などを行い稲の成長を見守ります。
2023年の我が家の田植え機の記事は、
↓↓↓
5条植田植え機から8条植プラス付帯装置付きへ替えてよかった効果5選
米作り:収穫(8月末・9月)
コンバインで刈り取り
コンバインで刈り取ります。わらは、粉砕して排出します。もみを軽トラックで運びます。
乾燥機
軽トラックから乾燥機に入れて14%程度に乾燥させます。
雨が降った後は、湿度が高いため、乾燥に時間がかかります。
乾燥機の容量に合わせて、刈り取りを行っていくことになります。
もみすり機
乾燥が終わると乾燥機からもみすり機にもみが移りもみをとり玄米にします。
この辺は、もみではなく、玄米で保管が主流です。
選別機・袋詰め
選別機にかけ未熟米をとり良品を袋詰めします。
完成です。
袋に生産年、品種、生産者、生産地を記載します。
昨年は、自宅で食べる分を残し、供出します。
保管と精米
玄米で保管し、食べる直前に精米をします。
精米から時間の経過とともに味が落ちてしまいます。
精米されたお米をご購入の際は、早めに食べることをおすすめします。
米作り農家が教える!美味しいお米の保管方法は、こちら
まとめ
季節を感じ稲の成長を見守りながら一つ一つの作業を丁寧に行っていきます。
今年もまた、豊かな実りの一年になるように作業していきます。
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